エルジンミリタリーウォッチ アンティークウォッチ 手巻き式（時計の説明）ミリタリーウォッチのルーツをたどると、懐中時計を腕に巻くことが始まりとなります。スモールセコンド、真っ白の文字盤にスペード形をした針、12の部分が赤いのは、1910年代に共通しているデザインです。視認性を第一としたデザインとなっております。 文字盤素材はポーセリンというホーローでできており、高級な時計に使われる素材です。製造番号は23217xxxでエルジンの製造番号の検索により1919～1920年製造のもので、第一次大戦終了後から本格的な腕時計として製造を開始した時期となります。（エルジンの歴史）エルジン社は1864年創業、19世紀においては、懐中時計の製造世界屈指の企業となり、全米の時計産業におけるシェアの半分を有していた巨大企業となりました。 1916年頃にはアメリカ陸軍および海軍が、軍用時計として採用され栄華を築いた時代がありました。 しかしクオーツショックにより、最後の製造工場を1968年に閉鎖し、エルジンウォッチカンパニーは消滅しました。 現在はエルジンウォッチの商標権を日本企業が買収し、時計製造を展開しておりますが、別会社であります。（本時計の状態）100年を超える時間を経た今においても、時を刻んでおります。無段状態のリューズ巻きでゼンマイ巻き、リューズを一段引っ張って時計合わせもスムーズにできます。 各パーツはオリジナルのままですのでケースなどさびやカケがところどころあります。 2020/7にオーバーホールを実施しましたが、ゼンマイの力が弱くなってしまっていることと、摩耗もあって精度が出せず、日差5～6分の誤差があります。ゼンマイを日中数回巻くようにすれば誤差はほぼない状態で使用できました。 すでにオリジナルパーツの供給がないため、汎用品を利用するしかありませんが、今回のオーバーホールではオリジナルパーツのみで調整してもらいました。直径：30mm（リューズ含まず）ムーブメント：7石、手巻き日差：平置き5～6分（2020/7オーバーホール済み。ゼンマイの残りパワーと姿勢により誤差広がります。ゼンマイの数回に分けて巻いての日常使用だと誤差は1-2分でした）2020/7オーバーホールから帰還したのちにレザーベルトを加工して取り付け、あて革付きのミリタリーベルトにしておりますが、加工時にベルトの一部に裂けや破損があります。使用しておりましたので程度も悪かったりしますのでおまけ程度にお考え下さい。画像のベルトは取り付け時のものです。 通し穴が広がらないようにＤバックルにしております。ラグ幅が狭いためベルトは14mm幅を着用しております。ユニセックスベルトなので長さが十分とは言えず、腕周りが太い人だとこのベルトではきついと思われます。 ラグの幅に合うような加工が必要ですが、レザーのNatoストラップタイプのベルト（新品）をお付けします。時計一式、オーバーホール明細書（金額や氏名は黒塗りします）、新品NATOストラップタイプの貼り合わせされていない薄手のレザーベルト時計店のご指摘にあるように、耐震のつくりがない時計となりますので厳重に梱包し、発送いたします。とても古い時計であるため、動作や見た目がイメージと違っていたという場合もあると思います。こちらとしてもそのような乖離がないよう十分気を付けて説明、画像提供をいたしますので返品は申し訳ありませんがでお願いします。気になる部分があれば質問欄よりご連絡ください。