c1966-1972 Wedgwood “Mimosa”


ウェッジウッド「ミモザ」

意外に古い。1966-72年の製作

「薄味」ウェアの代表作

随分分少なくなりました

ディナー・セットに向く

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ウェッジウッドが１９６６年から１９７２年にかけて製作した「ミモザ」（Mimosa）の２０．５cmサラダプレート付きトリオです。当方出品物の「トリオ化」運動に則り、いったん取り下げたデュオに、同じ未使用サラダプレートを取り寄せ再登場です。

出品者はミモザ（1966-72）、ベル・フレア（Bell Fleur 1961-91）、そして出品中のウェストバリー（Westbury 1965-96）を勝手に「薄味3兄弟」と呼んでいます。ミモザとベル・フレアが本来の姉妹で、ウェストバリーは当時のウェッジウッドを背負ったデザイナー、ピーター・ウォール（Peter Wall）の作ということもあって、出品者は贔屓にしてきました。
ディナー・セットを組むには清楚で飽きが来ず、とてもいい。そういう意味では薄味きょうだいはどれも、実用に優れたデザインだとも言えます。
ウェストバリーが31年、ベル・フレアが30年、ミモザが最も短く8年作られています。それでも製作期間は長い方で、だから未使用品など良品が多く残ったとも言えます。人気のない、売れないものは作らない。ミモザあたりの製作期間が短くなったのは、セット販売に向いている「きょうだい」が優れていたのでしょう。

「ミモザ・ファン」も時に見かけます。薄味と言っても、黄色系で女性には広く好まれそうですし、「ミモザ」（アカシア）という花の名自体がロマンチックです。
もっと明るい黄色の花ではなかったかと思うのですが、このカップのミモザは濃い。最多ミモザを描いてはいるけれど、色のイメージはリースとして飾られた花の、少し枯れ色混じりなんじゃないかとも。当方、花のことはとんと分かりません。ただ、リースはよく見る機会がありましたので。
いまこの「きょうだい」の人気投票をすれば、多分、ミモザが一位になるんじゃないかと想像しています。そして、デュオだけでは寂しい。何かプレートを加えるべきカップだとも思います。

ミモザも高くなってきました。旧ウェッジウッドの製品は、高級品・普及品の枠が崩れたように、従来廉価だったものが急騰する気配です。
ミモザなど、まだいいものが残る「薄味」グループにぜひ注目していただきたい。ウェッジウッドに限らず、新生の英陶はもうディナーウェアを作らない。ディナーウェアの中心であるディナープレートも、ティー・セットの中心のポットも、作らない。サイドプレートも付かない、トリオが組めないデュオ・オンリーになっています。
高額商品であっても、ティー・プレートもない裸のデュオを出品者は高級品とは認めたくない。

ということで、プレート類の在庫がまだ多いうちに、お一人用でもぜひ、ディナー・セットを。5ピース・セットがスタンダードですが、実用に役に立ちそうもないB&Bは除き、デュオ+サラダ+ディナーで取り敢えず十分。二人分並べると、結構場所も取ります。出品者は何とか安く５Pを出品しようと試みています。どなたかその思いを汲みとってくれないものか。

カップの高さ６．５ｃｍ、口径８ｃｍ。ソーサーの直径１４．５ｃｍ、サラダプレートの直径は２０．５ｃｍ。

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